第86回天皇杯:浦和レッズ×ガンバ大阪

レッズが天皇杯の決勝まで勝ち残ったので、最初から観ていました。勝てば去年と併せて2連覇、またリーグ優勝とも併せて2冠(?)達成となります。
レッズはワシントンや闘莉王を怪我で欠き、三都主もいない状態だったため、正直ここまで勝ってくるとは思っていませんでした。決勝でも善戦できれば良いだろうという気持ちで観ていました。
正規メンバーが減っている状態で、フォーメーションとしては永井をトップに持ってきて、後ろに小野とポンテを置く攻撃陣。それ以外の選手が守備的MFになっていたため、得点力は大幅に下がりそうな印象でした。
そして試合が始まってみると、これは「ガンバの猛攻」という一言に尽きました。中盤層でカットされてしまう機会が多く、これはガンバの遠藤や加地、二川といった選手たちが縦によく動いていたからだと思います。もちろん他の選手もですが。
更にマグノ・アウベスや播戸のFW陣も、シュートまで持ち込む力を持っていました。ただ残念だったのは、あと少しのところで枠を外したり、自分で決めに行かずパスしたのが仇になったりと、運に見放されたように見えました。機動力があって理想的な攻めをしていただけに、得点に結びつかなかったのが惜しいです。
無失点に抑えていたのは、運だけでなくレッズのキーパー都築が何度もセーブしたことに感謝すべきですね。中盤〜前線までがしっかりガンバDFにマークされていたため、今日のレッズで最も働いていた選手だと思います。ヒヤリとする場面も数回ありましたが、最後まで防ぎきりました。
得点が動いたのは、後半31分に小野と交代で入った岡野がキーマンとなりました。後半43分、岡野が右サイドの切込みから永井へのセンタリング、これを押し込んで初得点。一芸に秀でた選手である岡野が闘争心をむき出しにし、また永井へのマークが薄くなったワンチャンスをものにしました。
試合は最後までガンバが攻め続けていたにも関わらず、猛攻を耐え切ったレッズが1-0で勝利して優勝を決めました。
ブッフバルト監督にとってはレッズでの最後の試合、良い形で見送ることができました。一方ガンバも宮本がチームを離れる最後の試合でしたが、準優勝で立派だと思います。
ともあれ、一年を良い気持ちで始めることができたかなと。