プリンセス・プリンセス+:全1巻

つだみきよ著のコミック、新シリーズです。アニメ化や実写ドラマ化など、多数のメディアミックスを果たした人気作「プリ・プリ」の続編というか、次の年の話ですね。
亨たちは2年生になり、新入生から二人、和泉巴と松岡桐矢が姫に選ばれました。この二人は性格・容姿・生活環境と全てが逆なのですが、それこそが本作のメインテーマとなります。
最初は桐矢の方が、大企業の社長御曹司である巴に苦手意識を持ち始めます。守りたい自分の領域にズカズカと踏み込んでくるようで、何もかもが癇に障るといった感じでした。こじれないうちに亨と裕次郎が個別に話をして仲を取り持つのですが…桐矢も途中で我慢の限界が来てしまいます。
しかし皮肉にも、この事件がキッカケで桐矢は巴の置かれた社会的立場を知り、もっと巴のことを知りたいと思う気持ちから巴の生活環境も知ることになります。
最終的には、仲良くなったところで終了なのですが…前作よりかなり手順を端折ってコンパクトにまとめた感がありました。亨と裕次郎が、更に秋良が近づいていくスローペースに慣れていると、本作は物足りないかもしれませんね。
この作品は是非とも、最後まで読んだ後にもう一度読み直してもらいたいですね。そうすると、序盤の巴の言葉とか行動の意味が良くわかります。まぁ、察しのいい人なら最初に読んだ時にわかってしまうんでしょうけれど、私はダメだったので…。
それと、あとがきを読んで知ったのですが、ドラマ版「プリンセス・プリンセスD」の亨役が佐藤健だったんですね…。毎週観てたのにわかりませんでしたよ。
余談ですが、プリ・プリDの実琴はかなり可愛かったです。