風林火山:越後潜入

勘助は鉄砲商人になりすまして越後に入っていましたが、晴信が出陣という情報は当然ながら入っていませんでした。
晴信がしばらく陣を構えていた時に、村上は今後の戦いをどうするか話し合いをしていました。村上は北の高梨とも戦っており、慎重になる必要があったためです。ここで平蔵は勘助ならばどうするか、と考えて意見します。
それは、まず高梨と一時の和議を結び、手薄になったと見せかけた砥石城に武田軍を攻め込ませます。しかし砥石城は堅固なのでなかなか落ちず、その隙に村上全軍で裏手に回り挟み撃ちにしようという内容。村上はこの作戦を受け入れ、小笠原の力を借りて高梨と和議を結びます。
鉄砲が届くまで人質だと言い渡された勘助、越後の内情を調べるいい機会だと思っていたのですが、陣中の者たちの様子から、影虎が勘助の正体を見抜き始めていることをわからせる描写があります。勘助はそれに気づかず飄々としている状態でした。
そんな折、影虎は宇佐美定光と手を結ぶ準備をします。長尾の軍門に宇佐美が加われば越後は強固になるため、影虎は自国を固めるために必要だと判断したのです。影虎自身が宇佐美の元に出向いた結果、勘助は宇佐美の居城に置かれることになりました。
一ヶ月が過ぎて、影虎は再び宇佐美の元を訪れます。その時、宇佐美の軒猿が武田の動きを伝えるのですが、それを聞いて勘助は驚愕します。
村上の策略が当たり、急いて出陣してしまった晴信は砥石城を落とせなかった上に、村上の全軍が迫ってくるのに耐え切れず、多くの兵と仕入れたばかりの鉄砲を失ってしまいました。
更に悪いことに、その夜に宇佐美が勘助の部屋を訪れ「酒でも呑まぬか、山本勘助」と言ったのです。宇佐美はいつからかわからないものの、勘助の正体を掴んでおり、ピンチになったところで終了。
勘助がいないだけでこれだけガタガタになる武田軍も考え物だと思うのですが、村上の戦上手が描かれているという見方もできるかと。
今回はGacktが喋りまくりでしたね。勘助にスポットを当てた話にする場合、越後をメインにする必要があるので国主の影虎が多く登場するのは当然なのですが。お経を読むシーンが結構気に入りました。歌のように節をつけて読み上げるところが、歌手としてハマっていたのかもしれませんね。
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