ぼくらの七日間戦争(映画)

テレビで放送していたので、これはと思って録画しました。小説はかなり昔に読んだのですが、映画版は観ていなかったんですよ。
原作は宗田理で、シリーズの第1作だったんですよね。私はあまり宗田理作品を読み込んでいませんが、なかなか面白かった記憶があります。
さて「ぼくらの七日間戦争」のあらすじですが、理不尽なほどに厳しすぎる規則を持つ学校に反抗する中学生が描かれています。彼らが廃施設に立てこもって、教師らとの戦いをすることになるのです。
この作品はとかく、大人の理不尽さを描いています。ここでは特に「教師」に絞っていますが、子供たちも何も考えてないわけではないよ、という主張が見えてきます。もっとも、教師の中にも子供の味方がおり、大人も皆が悪いわけじゃないと思わせるシーンも。
今だったら、子供が問題行動を起こしたら「家での躾がなってないからでしょ」なんて、教師は言えた立場じゃありませんよね。この辺で時代を感じました。
小説の記憶もおぼろげですが、大筋以外は結構違うお話だったと思いました。立てこもりに参加するのも男子8人*1ですし、FMラジオもないし、戦車とか登場するしで。
あと、先客のおじさんとの会話シーンが全然なかったですね。小説では火薬関係の相談を色々していた覚えがあるのですが、やはり尺の関係でしょうか。
役者としては、私は宮沢りえしか知らなかったり…。初主演の作品だったんですね、そりゃ懐かしいわけだと思いました。さすがに若かったですね。まさか、この3年後に脱ぐとは誰も予想していなかったのではないかと。
あと音楽が全編TM NETWORKで、そちらがかなり気になってしまいました。挿入歌は2曲。BGMの方はスリリングで尖った感じの曲が多いですが、歌は両方ともバラードです。
映画自体は初めて観たのですが、妙にノスタルジックな気分になりました。

*1:途中から女子3人が加わる。