Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited / SONATA ARCTICA

久々ですが、せっかくこなたアークティカも聴いたことですし、本家も聴きましょう。今回は恐らくソナタ史上で最も長いタイトルの曲『Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited』をご紹介します。3rdアルバム「Winterheart's Guild」に収録されています。
因みに、気になるタイトルの意味は「見捨てられ、満足し、洗脳され、食い物にされる」だそうです。対訳からの引用なので、どこまで思想に合っているかはわかりませんが。
ソナタは現在、オリジナルアルバムを5枚発売していますが、私も含むメロスピファンの心を掴んでいたのは3rdアルバムまでではないでしょうか。そんな、ソナタの成熟→転換期を見られるアルバムのトップを飾る曲がこれです。
下手な手入れをせず、疾走での幕開けとなるので個人的にはとても好きです。曲作りをメインで手がけるのはヴォーカルのトニーですが、このアルバムでは意識的に疾走曲を多く作ったそうなので、その一つを頭に持ってくるのは当然だと思いますが。
ドラムのパターンを聴けば、この曲がソナタのテンプレ的な疾走曲だということがわかります。ツーバスのタイミング、スネアの使い方などなど、ドラムに関しては非常にソナタ的なのです。それは『Blank File*1』を聴いて衝撃を受けただけに、身体に染み付いているというか。
逆に、既存曲と比べるとキーボードが強いですね。特に、前作アルバム「Silence」では結構ゴリゴリの疾走曲も多かった印象なので、余計にそう思います。
そのあおりを受けてか、ギターソロも存在しません。キーボードが強くてギターが控えめ、という曲は他にもありますが、全体的に華麗な印象になりますね。もっとも、個人的にはギターとキーボードのバトルが大好きなので、疾走曲ではやって欲しい、という思いはあります。
ともあれ、アルバムのトップとして次に繋ぐにはとても良い役割をしていると思います。
(公式:http://www.sonataarcticajapan.com/

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