風林火山：決戦前夜

前回、政虎が成田を鞭で打ったことが、北条攻めに大きな影響を及ぼすところからです。成田は名門の出身で、鎌倉時代から下馬せずに挨拶することを許されてきた一族だったので、今回の仕打ちに怒って兵を引き上げてしまいました。
政虎は、成田の妻である伊勢からその事実を聞き、成田に対しての礼を欠いていたことを恥じます。そして人質である伊勢を忍城に送り届けることにしました。既に関東の武将たちも成田に従って兵を引いていたため、今回の北条攻めは見込みがないと判断し、政虎は越後に帰ることにしたのです。
危機を脱した氏康は家臣を労い、自軍の強みは絆であるということを重臣たちと確認し合います。そして、武田が上杉に勝てばいずれは小田原にもその手が伸びるであろうことを予測して、気を引き締めるのでした。
その頃、信玄は勘助に頼み、川中島に城を築いていました。これこそが上杉軍の進軍を察知し、迎え撃つための拠点となる海津城です。
また勘助が以前に、香坂弾正に城攻めの奥義を教えるから家に来い…と言っていたのが実現します。つまり、リツの婿として香坂を迎える考えだったわけです。香坂は良い返事をし、勘助は喜んでリツを託すのでした。
そんなことがあった頃、上杉軍も再度兵を挙げることに。川中島に作られた武田の城に向かって、戦いを挑む覚悟なのです。香坂が海津城から第一報を送り、長きに渡る「川中島の戦い」を締めくくる決戦が始まろうとしていました。
今回は何となく、香坂に上手いことを言ってリツをくっつけさせている勘助がかわいいです。自分が嫁を取れと言われた時には、とんちに近い形で切り抜けていましたしね。この辺、人間臭くて好きです。
あと伝兵衛が嫁を取った上に信玄から褒美をたくさんもらえて良かったですよね。ここまで女運が全くなかった伝兵衛ですが、やっと報われたというか。
また、信玄と政虎を見ていて思ったのですが、将軍は声の通る人でないと貫禄が出ないなぁと。今回に限らず、合戦が絡むようなお話だと、そういうキャスティングにも気を配るんでしょうね。
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