風林火山:死闘川中島

原を助けた老婆、おふくから情報を得た勘助。明日の霧に乗じて奇襲をかけることを思いつきます。しかし、霧の情報はおふくによって上杉軍にも知られていたのです。宇佐美はこの霧をどのように使うか考え、早急に軍を動かすことを考えます。
宇佐美の意見を聞いても、まだ武田がどう動くかわからず、家臣たちは戸惑います。そんな時に政虎は、武田軍の本陣で兵糧の準備をする煙を発見。近いうちに大軍が動くことがはっきりし、上杉軍は逆に攻め入ることを決めました。
勘助はそんなことなど知らないため、武田軍を2つに分けて、別働隊が妻女山から上杉軍を追い落とし、麓で霧に包まれた本軍が迎え撃つ「きつつきの作戦」を思いつきます。
そして夜中に、妻女山に攻め入る武田軍別働隊。しかし、彼らは上杉軍が迎え撃たない上に、物見が帰ってこないことを不審に思い始めます。それでも進むしかないと頂上に辿り着いたところで、計られたことに気づいて、急いで下山します。
信玄と勘助は、霧の中で別働隊の動きがないことを不審に思っていたのですが、そこへ上杉軍が攻めてきたとの一報が。その時に初めて、勘助は自らの計略が読まれて失敗したことに気づきます。
上杉軍は「車懸の陣」を用い、武田軍を包囲して一気に攻め潰そうという作戦。対する武田軍は「鶴翼の陣」で迎え撃つものの、強力な上杉軍の攻撃に浮き足立ち、陣形は見る間に崩れていきます。
見かねた信繁が、上杉軍の本陣に攻め入ることを決めます。時間稼ぎをしている間に、陣形を整えるための囮として。果敢に攻め入る信繁、しかし敵は真っ向から当たっても勝てるような相手ではなく、やがて信繁は討ち死にします。その後を追いかけて攻め入った諸角も同じく討ち死に。
この戦の激しさを知る壮絶な最後を持って、今回は終わりです。
最終回を目前としただけあって、とにかく戦いのシーンが多かったですね。その合間にある、武田軍での準備のシーンが良かったと思います。特に、信玄と信繁兄弟の会話は気に入りました。
次回で勘助も討ち死にすると思われますが、どのように表現されるか期待しましょう。
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