マユツバ語大辞典

著:塩田丸男の新書です。世に溢れる「紛らわしい言葉」を「マユツバ語」として著者が指摘していく内容です。
格差社会」や「地球温暖化」など、問題を煙に巻くような言い方の本質を突いたり、本来は良い言葉なのに悪い意味で使われているマジックは、読んでいて面白い部分でした。
私が最も共感したのは、「東京ディズニーランド」に関するもの。東京にないのに「東京」とはこれいかに、という感じで、渋谷区にないのに「渋谷〜」と頭につくマンションなどを取り上げていました。
確かに、名前に地名などをつけると、ブランド効果が上がるものってたくさんありますよね。例えば「十勝」と頭につけると乳製品の価値が上がるような気がします。
本当にそうなら問題ないのですが、それを逆手に取って実際は別の産地の牛乳を使っていたり、そうやって人を騙す人も出てきます。船場吉兆のような騒ぎに発展する恐れもありますね。