2008/02/02

tokaget2008-02-03

2月に入りましたね。ますます寒くなっていますが、皆さんも風邪など引かれぬようお気をつけください。
さて、今週は土日を使って、別所温泉に家族旅行してきました。またしても2日分を分けて書きます。自分が忘れないため、というのが大きな理由ではありますが。

出発〜上田駅

現地までのルートは、大宮〜上田〜別所温泉という行き方でした。まずは上田で観光してから、時間になって別所温泉に移動しようというプラン。
大宮から上田までは新幹線でしたが、朝早かったこともあり、ここでは大半を寝て過ごしました。景色を楽しむのも良いものですが、何となく電車は眠くなります。
1時間程度で上田駅に到着しました。

柳町

上田駅についてからは、最終的に上田城を目指すような観光を考えました。まずバスで移動して「柳町」という、古くからある通りを歩いていきました。蔵を改築した趣のあるお店が幾つも軒を並べており、雰囲気がありましたね。
良かったのは「岡崎酒造」という酒屋と、「ルヴァン」というパン屋と、「おお西」という蕎麦屋でした。ルヴァンで買ったパンは宿で食べたのですが、当たりでした。天然酵母パンもパイも良かったです。
おお西は老舗らしく、しっかりした味だったのですが、それより驚いたのは蕎麦湯。白っぽいお湯ではなく、白濁してドロッとしているんですね。蕎麦粉を煮詰めたお粥のような感じでした。
あと、マスコットキャラクターらしき「萌え忍者シスターズ」というのがお店マップに描かれていたのが印象的でした。
(参考:http://yanagi.from.tv/ym//

上田城

柳町からは徒歩で上田城を目指します。上田城には天守閣がそもそもなかったようで、現在は跡地を公園としているようです。
上田城真田昌幸が築城し、真田家〜仙石家〜松平家と城主が移り変わっています。因みに真田昌幸は、大河ドラマ風林火山」に登場した真田幸隆の三男で、真田幸村の父親でもあります。
そうしたこともあって、上田城の実戦歴の中でも華々しいのは、関が原の戦いの時期に徳川軍を足止めした「第二次上田合戦」でしょうか。真田十勇士もこの時代を背景に活躍していますしね。
さて、観光名所として訪れた私が巡ったのは、東虎口櫓門〜真田神社〜大井戸〜西櫓というコースでした。井戸は山中に通じた抜け道としても使われ、西櫓は上田城内で最も古くから残る建造物です。
歴史的背景をもっと知っておくと、より楽しめる場所であることは間違いありませんね。
(参考:http://www.odc.ueda.nagano.jp/ueda.htm

上田電鉄別所線

別所線は、名前からも予想できる通りですが上田駅別所温泉駅を結ぶ2両編成の鉄道です。「鉄子の旅」を読んで以来、あの作品に出てきそうなローカル線に乗りたいと思っていたのですが、念願叶ったかなと。
1車両にドアは4つありますが、開閉するのは一部の駅*1を除いて一番前のみ。ワンマン運転で、降りる時に切符を運賃箱に入れていく仕組みです。
行きの時は晴れていて、帰りは雪が降っていたので、そうした景色の違いを見るのもまた楽しかったです。基本的には田んぼが広がる地域でしたが、駅前には住宅が結構たくさんあり、寂れている風ではありませんでしたね。
また別所線では、昭和61年まで使われていた車両「モハ5250型」が保存されていました。…とはいえ、実際に乗った車両との違いがあまりわからなかったのですが。
因みに、鉄道むすめの「八木沢まい」は、別所線の駅「八木沢駅」と「舞田駅」から名前を取っているそうです。確かに、別所温泉駅の女性駅員は、八木沢まいの制服を着用していました。
(公式:http://www.ukg.co.jp/

別所温泉

駅に到着すると、宿への送迎バスに乗って今日の宿へ。「中松屋」という老舗旅館で、1716年に創業したそうです。
全館畳敷きが売りで、エレベーターや廊下、階段に至るまで全て畳。和を大切にしつつ、新しいものも違和感のない範囲で取り入れている、という雰囲気を感じました。
お湯はとても良かったです。伊達に外部入湯料で千円も取ってないですね。0時で男女が入れ替わり、大浴場と2つの露天風呂があります。温めで長く入ってのんびりするのに良いかと。私は入りやすい温度でした。
料理の拘り方はかなりのもので、素人的には「おいしいものが食べられれば良い」と思っているのですが、凝った細工などを見ると楽しいですよね。「プロが選ぶ料理100選」に入っているという謳い文句に恥じない内容でした。
(公式:http://www.nakamatuya.co.jp/

寺社巡り

別所温泉は「信州の鎌倉」という別名があるそうです。鎌倉時代に建てられた寺社が残る、歴史を感じられる場所だからだそうです。というわけで、宿に荷物を置いてから、あちこちを散策しました。
まず安楽寺曹洞宗のお寺で、国宝の「八角三重塔」があります。本堂の裏にある山道を登ると、山の中腹に聳え立つ塔。鎌倉時代末期に建てられたと言われ、日本最古の禅宗様建築とのことです。天辺の宝珠部分も立派でした。
次に常楽寺天台宗のお寺で、入り口には「御船ノ松」という樹齢300年の立派な松があります。大きく広がった枝が圧巻です。また本堂の裏に石造多宝塔があります。通常は木で作る多宝塔を石造りするのは珍しいそうです。
次は別所神社。ここは建造物を観るという意味では寂しい場所ですが、縁結びの氏神を祭っているそうです。実際、来訪者のノートにもそうしたメッセージが散見されました。
最後に北向観音堂。善光寺が南向きなので、ここを「北向」としたそうです。両方にお参りするとご利益が増すとか。本尊は千手観音で、厄除けのご利益があるとのこと。
宿の周囲で、歩ける範囲は全て回ってきた感じです。この行動が正解だったと、翌日に気づくことになります。