おいしいごはん:総括

実は、随分前に見終えていたのですが、感想を書くのをサボっていました。鎌倉の米屋を舞台にした、人情ホームドラマです。
春日井米店の主人である竜平は「鎌倉の竜」と呼ばれ、地元の人々に尊敬と畏怖の視線で見られている名物社長。各話、竜平の子供たちや妻など周囲の人々にスポットを当てて、それを解決していくような内容です。
竜平は頑固で強気なのですが、ふとしたところで人情味に溢れています。子供たちは基本的に父親を疎んじているものの、かつて残した言葉が心に響いており、その部分は確実に尊敬しているのです。
因みに、お話の構成としては毎回同じような感じで、

  1. 80年代以前の曲がレコードでかかり、曲名が各話サブタイに使われている。
  2. 最後は食事をするシーンで、料理名が各話サブタイに使われている。

という2点が決まりになっていました。曲は私にとっても「少し古い」という印象を受ける曲なので、世代的に合致しないのですが、ごはんは毎回おいしそうでしたね〜。
釜で炊くつやつやのごはんを見て、一度食べてみたいと思ったものです。定食屋や飲み屋で食べられるミニ釜飯も良いですが、ああいう圧倒的なスケールのごはんも良いと思うので。
ただ、ベタな展開と物語の本筋が若干かみ合っていないようにも感じられました。竜平の隠し子として登場する「沢野雫」が、重要な人物ではあるのですが浮いている気がして。長編と一話完結型の要素を混在させてしまった…という風に見えてしまったんです。
そんなこともあり、私にとって本作は「可もなく不可もなく」という感じでした。
(公式:http://www.tv-asahi.co.jp/drama-gohan/