貧乏男子：総括

これは前期のドラマなので、この時期に全て見終えたのは「早かった」と思います。小栗旬が主演ということもあり、録り始めたんですよね。
あらすじとしては、NOと言えずつい友人にお金を貸してしまう大学生「小山一美」が、溜めに溜めた借金が元で、金貸しの元ホスト「オムオム」と出会い、同じく借金をしている「引田修三」や「中原未海」と共に借金返済に向かって奮闘していくコメディドラマです。
一美はとにかく「バカ」がつくほどいい人です。何かに裏切られたり、お金で失敗しても、いつも笑顔でポジティブシンキング。その性格ゆえ、お金儲けが大好きなオムオムの心を動かすことにも繋がりました。
引田と未海もそれぞれの事情で借金をしていますが、一美と励まし合いながら返済していきます。それまでの悪癖も、一美と出会ってから徐々に治っていくのです。
また一美は、ルームメイトでバイトの後輩「白石涼」の借金を肩代わりしてしまうなど、破天荒な部分が目立ちます。しかし、人を惹き付ける魅力があり、それが知らず知らずのうちに彼の力になります。
借金の返済という面で見ると、ここまでのサクセスストーリーはないと思うのですが、お金と向き合い、お金より大切なものを見出していく様子は興味深かったです。
そういう部分を抜きにしても、ドラマとして非常に面白かったです。そんなに数を多く観ていませんが、前期のドラマの中では最も気に入りました。
小栗旬は今作が連ドラ初主演だそうですが、実に生き生きと、また私の知っているキャラと違う人物を演じきったと思います。彼の熱演にも好感が持てました。
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