ルードヴィッヒ革命:全4巻

著:由貴香織里のコミックです。別冊花とゆめで連載されていました。
お話は、グリム童話をモチーフにしています。主人公のルードヴィッヒ王子*1が様々な姫の元を訪れ、そこで童話の通りになったりならなかったり…という感じです。題材にしているのは有名なものからマニアックなものまで、あの作品もこの作品も。
とりあえず、見た目はHAKUEIを元にしたというルーイが、容姿端麗・頭脳明晰ながらも巨乳好きのサディストというのが面白いです。旅の道中で出会う姫に対しても、その傲慢ぶりは変わりません。
メインの登場人物は、ルーイ王子の従者ヴィルヘルムや、その幼馴染で殺し屋「赤頭巾」のリゼッテ、どMの魔女ドロテアなど。
そう、赤頭巾が殺し屋になってしまうエピソードも1巻に収録されているのですが、これまた新解釈で面白いです。運命とは残酷なものですね。(?)
童話のお姫様は意外と残酷で、王子様はお姫様の言いなり…みたいな世界観を、根底から覆す痛快な物語に仕上がっています。1巻は有名な話も多いですし、とりあえず読んでみるのも良いかもしれません。

*1:通称:ルーイ