2008/06/29

激動の二日目。一日中遊べるとあっては、前日の疲れなど無視してあちこち回るのが目に見えています。

関ヶ原鍾乳洞

朝食後、まずは向かったのがここでした。「関ヶ原」といえば皆さん「関ヶ原の合戦」として場所はご存知かと思いますが、鍾乳洞についてはいかがでしょうか。
この鍾乳洞は全長518m、周っていくうちに様々な名前のつけられた岩が姿を現します。大きなつららもあるなど、なかなか見ごたえがありました。ただ、虹鱒が泳ぐ様子は水が濁っていて見られなかったのが残念です。大雨の影響もあったんでしょうね。
個人的に一番面白かったのは、「巨人の足」という大岩。本当に、人間の膝から下のような形をした岩が、どっしりと地面に足をつけているんですよね。実際は、鍾乳石と石筍が長い年月を掛けてつながったものだそうですが、こういう面白い形になると感動します。
天井はやや低めで、私は半分くらい屈んでいた気がしますが、見所になると大体天井も開けているので、見る分にはさほど苦ではないかと。
夏冬問わず同じ気温で、大雨でも水が入り込んでこない環境というのは、まあ快適なものです。猛暑や極寒の時にこそ、自然の温度を体感してみたいものですね。
(公式:http://www12.plala.or.jp/tamakan/

向願寺

昼食を摂ってから、米原の方にある向願寺へ。ここは国宝の十一面観音像があり、観音像は「渡岸寺観音堂」に収められています。
この観音像が持つドラマとして、織田信長浅井長政の領地であるこの一帯を攻めた際、お寺は戦火に包まれて焼失しました。しかし、事前に住職や付近住民が協力して観音像を地中に埋め、戦火が収まってから発掘したそうです。
十一面観音とは、像の頭の上に小さな顔がたくさんついていることから命名されていますが、ここのは他と違った特徴を持っているそうです。幾つか解説してもらったのですが、忘れてしまいました…。
ただ、閉じた目の優しさや、引き締まった唇、そして何よりたおやかにくねった腰のラインが素晴らしく、これは見られて良かったと思いました。
尚、向願寺は真宗大谷派なのですが、十一面観音像は浄土真宗のご本尊。宗派が違うため、この観音像はご本尊ではありません。別途保管されているのです。

長浜城

まだ大雨の降る中、やって来たのは長浜城。親は訪れたことがあったそうですが、私は初めてです。
浅井の領地だったこの辺りを、羽柴秀吉が管理するようになり、後に柴田勝家と戦う際に拠点とした場所だそうです。その後は大河ドラマ功名が辻」でも有名になった山内一豊が城主となりました。
現在は城として荒廃してしまったところを、市民の働きかけで博物館という形で復元し、多くの観光客が訪れる場所となったわけです。
展示品は、浅井家の由来の品や、様々な武具などがありました。私はこうした展示を見る時にも、手紙などより刀や鎧の方が好きです。レプリカであっても、そこから想像させるものは多いと思うので。
天守閣からの眺めは…残念ながら雨に煙っており、ほとんど見通せませんでした。しかし、この高台から晴れた日に眺める風景はさぞ素晴らしいのだろうなと、思いを馳せました。
(参考:http://www.city.nagahama.shiga.jp/section/rekihaku/

総括

もうなかなか来るチャンスもない場所だと思うので、今回いろいろと見られたことは満足でした。
特に、城はマニアというわけではないのですが、見るのが結構好きでして。長浜城も見られて良かったと思います。