らぶ・ちょっぷ!:全2巻

著:森生まさみのコミックです。LaLaで連載されていました。
あらすじとしては、「何でも来い!」を教育理念とする三ツ葉学園に新入生「柊まめ」が入学し、その周囲の変わった面々との日々を描いたドタバタコメディです。
因みに、まめの正体は癒し系ロボ。最初は周囲のキャラが濃すぎることや、おかしな部分に突っ込まれない校風もあってか、見てみぬ振りをされています。表向きは生徒会長である「柊一実」の妹としての入学ですし。
まめは所謂「主人公」ではなく、毎回オムニバスで主人公が変わります。その主人公の視点で話が進み、その中にまめもいる…という感じ。
個人的には、出番が多い「川崎麻亜子」がキャラとして好きですね。麻亜子高校デビューで彼氏を作ろうとする少女ですが、その背景や自分でも気づいていなかった感情が明らかになるにつれ、愛着が湧いてきます。
「小林クン」で見られたぽっぷんな部分が強調されているというか、あそこまで重い話になる場面が少ないですね。全体量も少なくオムニバスということもあって、非常に読みやすいと思います。
逆に、起伏が少なく物足りないと感じた方は、小林クンを試してみるのも良いかもしれません。私は当時カレカノ、フルバと同時期に小林クンを読んで「終盤が鬱三部作」とこっそり思ったものです。
ともあれ、「らぶ・ちょっぷ!」は明るくて楽しい作品だということです。