2008/07/12

土曜日は鎌倉巡り。朝はいいお天気でしたが、夕方からは若干雨がぱらついていましたね。昼頃に出発しました。

左可井

まずは腹ごしらえということで、鎌倉宮方面にある「左可井」に。店の構えは普通の一軒家で、本当に「酒井さんち」という感じなんですね。内装も田舎のおばあちゃんち、という感じでした。
ここは穴子丼と玉子焼きが有名とのことです。メニューには押し鮨やそうめんなども。私は断然穴子が良いというわけで「穴子丼セット」を注文しました。
若干浅めの丼にはみ出るくらいの穴子が乗り、ご飯には三つ葉と柴漬けが散らしてあり、食欲をそそります。穴子がふんわりした歯ごたえで、思わず箸が進んでしまいました。
サイドメニューはめかぶの味噌汁、玉子焼き、ナスの煮浸し、きゅうりの浅漬け。なかなか豪勢で見栄えのする内容です。
玉子焼きは甘く仕上げて、形をしっかり整えられる固さ。以前、小町通りの「おざわ」で食べた玉子焼きは出し巻きで柔らかかったので、好みが分かれそうですね。私はどちらも大好きなので、今回もおいしくいただきました。
(参考:http://www.kcn-net.org/senior/tsushin/tgourmet/y04/0407kiri/index.html

報国寺

実は今回、「左可井」で食べるのが大目的でした。とはいえ、それだけで終了では仕方がないので、近くにある寺社ということでそのまま川沿いに歩いていき、報国寺へ。
鎌倉時代末期である1334年に創建された、臨済宗建長寺派禅宗寺院だそうです。そのため、この辺りのお寺としては新し目なのかな、という感じでした。
本堂でまずはお参りしてから、いよいよ本題へ。ここは「竹の庭」と呼ばれるほど竹林が見事なのです。また、紫陽花の季節にはたくさんの花が出迎えてくれます。
竹林は鬱蒼としており、太く高い竹が見られます。足元の石畳や枯れた笹の葉のじゅうたんが、静けさを更に盛り立てている感じですね。竹取物語の出だしをそらんじてしまいそうな、立派な場所です。
今回は次へ行こうという思いがあったので、一通り見ておしまいにしましたが、ゆっくりするならば抹茶を飲みつつ竹林を眺めるのが良いかもしれません。趣がありますよ。
(参考:http://www.treep.jp/kamakura/cate_temples/houkokuji.html

杉本寺

鎌倉では最も歴史のある寺として知られる杉本寺。創建は734年ということですから、鎌倉幕府ができる400年以上前なんですね。
天台宗のお寺で、本来の参道には立派な苔が生えています。そこは保護されており、本堂に行くためには迂回していきます。
本堂には十一面観音を中心に、地蔵尊毘沙門天が。その裏手にご本尊があったのですが、危うく気づかずに見逃してしまうところでした。これでは「仁和寺にある法師」になってしまいます。
中国から禅宗が伝わる以前のお寺ではありますが、質素で京都のお寺のような派手さがなく、だからこそ鎌倉の町に溶け込んでいるのではないか、と思いました。
(参考:http://www.treep.jp/kamakura/cate_temples/sugimotodera.html

茶房 雲母

場所としては八幡宮を挟んで反対側になりますが、ここも行ってみたかった場所でしたので、疲れてきた足を引きずって行きました。
竹取物語をモチーフにしつつも現代風の店内、ところどころに細かいおしゃれが施されていると思います。あまり収容人数の多い場所ではありませんが、雰囲気が良いですね。
ここで頼んだのは、「宇治白玉クリームあんみつ」でした。白玉団子が名物と言うことで、どんなものかと頼んだのです。
運ばれてきた器に驚きました。白玉団子がかなりの大きさなのです。プレーンが1個と、抹茶団子が4個。周囲に餡子や抹茶アイス、フルーツなどが彩ります。下には豆と寒天がしいてあり、相当なボリュームでした。
注文を受けてから茹で始めるということで、時間は掛かったのですが、白玉団子の味と食感は掛け値なしの一品です。ただ、私は寒天が若干苦手なので、次は「きな粉白玉団子」にしようかな、といった具合でした。
尚、店内は収容人数が少なく、回転もかなり遅い店であるので、足を運んだ時点で2組以上並んでいたら待ち時間を覚悟した方が良いかと。前に3名の客が並んでいた場合は特に。
(参考:http://www.kcn-net.org/senior/tsushin/tgourmet/y06/0603kiri/index.html