ギャンブルッ!:1巻〜5巻

著:鹿賀ミツルのコミックです。少年サンデーで連載中です。
あらすじとしては、ギャンブルが合法化された20XX年の日本で、新たに賭けを始める少年「京本マサル」の数々のバトルを描いた作品です。マサルの父は一流のギャンブラーでしたが、ある大きな勝負に負けて行方不明に。マサルは父と勝負したい一心で、ギャンブルの世界に飛び込んでいきます。
ギャンブルをテーマにしているだけに、主人公のマサルは天才的な博才*1を持っています。賭け事のルールやセオリーは殆どと言っていいほど知りませんが、「ツキ」や「流れ」を読むことに関しては右に出る者がいません。
こうしたマサルや読者にルールのおさらいをするのは、マサルの親友「ジャン」。英才教育により数学のエキスパートになった彼は、確率計算でも大いに力を発揮します。
私はギャンブル作品を殆ど読んだことがなかったのですが、こうした勝負の駆け引きを見るのは楽しいですね。漫画だから最終的には主人公が勝つとわかっていても、「ここで本当にカードを引けるのか?」といったスリルは強烈です。
また、いつもニコニコしているマサルが勝負で流れを掴むと、目つきが鋭くなるのがいい感じです。日頃キツネ目の温和な人が、決める時に眼光を鋭くするのが個人的にグッとくるんです。
様々な手段をその場で編み出して勝ちまくるマサルの活躍を、今後も楽しみにしたいと思います。

*1:本作では「賭博の才能」をこう評しています。