ネオアンジェリーク Abyss:総括

ようやく見終えました。後期に当たる「-Second Age-」の方もまとめての感想になります。

第1期

医者を目指してメルローズ女学院に通う少女「アンジェリーク」が、その浄化能力を見初められて魔物「タナトス」を退治するグループ「オーブハンター」の仲間と戦っていく内容です。
アンジェリークは、ゲームをやっている人ならご存知のとおり、毎シリーズの主人公であり「女王の卵」なのです。女王はその強力な浄化能力により、舞台となる世界「アルカディア」を見守る存在で、アンジェリークは時期女王になる資格を持った少女ということになります。
とはいえ、第1期の時点ではオーブハンターの家「陽だまり邸」で仲間と日常を送りつつ、タナトスが現れたら退治するという流れがメインです。アンジェと4人の仲間の人柄や背景を徐々に知って行き、好みのキャラを見つける作業に勤しむ時間かなと。
ゲームでは主人公が喋らないのですが、アニメ版の遠藤綾は可愛くて良かったですね。ルックスも過去シリーズに比べて好みだったと思いますし。ネオロマンスでは最近のキャラの方が好きな傾向にあります。日野ちゃんとか。
というか、アンジェは意外と背が高いんですよね。166cmとか。勿論、周囲がもっと高いので画面上はあまりわかりませんが。極端に低い人が全然いませんし。
オーブハンターの4人の中で好みなのは、ジェイドですかね。男性陣の中では2番目の甘さですが、これくらい大げさなのも私はいいと思うので。気は優しくて力持ち、お菓子作りも得意ってなんですか。素晴らしい。
第1期のストーリーは、仲間の一人であるニクスによって残りのメンバーが陽だまり邸を追われたところで終わります。非常に後味の悪い幕切れになりましたが、すぐさま第2期が始まったので問題なしでした。

第2期

第2期は、最初から暗い展開が続きます。浄化する者がいなくてタナトスが溢れた世界、アンジェリークは半年間も眠り続けたままという状況。
それに、ニクスは陽だまり邸を焼いてタナトスを呼び寄せているという世間の噂もあります。目覚めたアンジェリークは、変わり果てた世界に困惑しますが、皆を幸せにしたいという一心で魔神「エレボス」を倒すための旅を始めます。
エレボスはニクスの体内にその意識を植え付けており、これまでニクスも必死に抗ってきたのですが、とうとう限界がきたわけです。オーブハンター一行はニクスの身体を借りたエレボスと何度も対峙することになります。
最終的には「星の船」でエレボスが待つ場所に行き、そこで激闘の末にエレボスを倒してニクスを苦しみから解放したところでおしまい、という内容でした。
ここではとかく、ニクスがたまに顔を覗かせてヒントを残していく展開が良いです。大切なアンジェリークを、自分の手に掛けるわけにはいかないという強い意志の表れですね。
アンジェリークはこうしたわずかな意識を救いたくて、何とかニクスを殺さずに済む道を模索しますが、幾つもの犠牲や言葉の上に覚悟を決める様子も熱いです。
第1期と比べると萌え度は下がったかもしれませんが、その分シナリオは濃くなりました。最後まで興味を持って観ることができましたね。
原作ゲームの他、コミックにもなっていますが、全て展開が違うようです。コミックはもっとハッピーエンドっぽかったですし、ゲームはマルチエンディングでしょうからね。とりあえず、私はゲームはもうやらないと思っていますが。
(公式:http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/neoangelique/