聖闘士星矢:全15巻

作:車田正美のコミックです。ジャンプの全盛期を支えた作品の一つとも評され、言わずと知れた有名作ですね。
私が読んだのは文庫版の全15巻ですが、単行本としては全28巻で、全22巻の「完全版」もあるそうです。完全版のみ、本当の最終対決の結末まで描かれているとのこと。
やはり、アニメで十二宮〜ポセイドンを観ていた身としては、コミックは読んだことがなくても「あるある!」感は強く、何度も懐かしさに浸りました。
倒されるたびに強くなり、守るもののために小宇宙を燃え上がらせる星矢たち青銅聖闘士の5人。アテナや黄金聖闘士らにも見守られ、最終的には神にも迫る力を身につけます。
皆いつも瀕死でギリギリの戦いをしながら敵に勝利するのですが、5人の中では紫龍が一番激しい気が。しょっちゅう目が見えなくなりますし、ここぞという時には聖衣を外して生身で戦うシーンが非常に多いんですよね。あと一輝は蘇りすぎです。
好きなキャラということでは、まあ予想通りでしょうけれど瞬です。これはアニメを観ていた時からなのですが、なんかこの頃から目覚めが始まってたんでしょうかねぇ。
FC用ソフトで「黄金伝説 完結編」を友達に借りて少しプレーしたこともあってか、十二宮編は印象に残る敵が多かったです。作中に「女性と見まごうような」人物がぽつぽつ登場するのですが、瞬vs魚座アフロディーテは極まっていました。
ただ、一番好きな黄金聖闘士水瓶座カミュだったりしますが。
ポセイドン編はまだ覚えがあるものの、冥王ハーデス編はOVAも観ておらず、当時コミックも読んでいないわけなので、非常に楽しく読めました。手代木史織の「LOST CANVAS 冥王神話」を読んでいたので、話のつながりが見えたのも一因かもしれません。
読んでいて思ったのは、戦いのテンポが速いという点でした。たくさんの強敵が出てきますが、同じ敵と何ヶ月も戦っているということがありません。戦いの中で回想シーンが入ったりもしますが、それも「必要な演出」と思える程度のエッセンスですし。
とかく、飽きずに戦闘シーンを堪能でき、決して圧勝しない5人をこちらから応援したくなるような作品ですね。
私は読む機会がなくて読んでいなかったのですが、非常に楽しめました。これは是非。