天地人:第2回「泣き虫、与六」

与六が喜平次の小姓として雲洞庵に来てから時間が時間が過ぎましたが、与六も喜平次も周囲の子供と馴染めずにいました。与六は一番年下なのに頑固者で意地っ張りだからで、喜平次は無口で周囲に考えを理解されていないからでした。
周囲との衝突も多い与六は、ある時に別の小姓とのトラブルが原因で住職に罰を言いつけられます。その薪拾いから帰ってきても、まだ意地を張り続ける与六。
喜平次だけは、そんな小姓たちの様子を少し離れたところから観察して、与六のことが気になっていました。しかしまだ5歳の与六のこと、そんな気持ちに気づくはずもありません。
ある夜、ホームシックも極まった与六は、こっそりと寺を抜け出して山を下り、家に向かってしまいます。それを察知した喜平次は、吹雪の中を与六を探して歩きます。
やがて家に着く与六。母は目に涙を溜めながらも、ここは与六の戻るところではないと諭します。泣き疲れた与六の元に、喜平次が辿りつき、与六を負ぶって帰るのです。
そして今後も傍にいて欲しいという気持ちを訴えたところで少年期のシーンは終わります。
時は移って、川中島の合戦も終わった頃。西では織田信長が力をつけていたり、全国の勢力図も動きがありますが、まだ兼続はそのことを知る由もありません。
そして偶然、武田勢の高坂弾正が動きを見せたところを発見した兼続が景勝に報告を始めようとするところで今日は終わりです。
少年期のシーンをもう少しやって欲しい気もしましたが、1年間という長丁場とはいえ、戦国時代は常に動きがあるのでそれも難しいのでしょう。最低限、二人の結びつきはわかるような作りになっていたと思います。
そういえば、織田信長の役が吉川晃司なんですよね。演技を観るのは初めてなんですが、やることは破天荒ながらも先を見据える力を持った、カリスマ的な部分が良く出ていると思います。個人的には、「風林火山」のGacktよりいいと思いますね。
今後も、兼続がどのような人間と関わってゆくのか、楽しみに観て行きたいと思います。
(公式:http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html