シガラミン:全1巻

著:美川べるののコミックです。別冊フレンドで連載していたようです。
あらすじは、高校生「桜井有彦」の両親が大家をしているアパートに「水野理菜」と「中村英子」の二人が引っ越してきて、そこで起こる日常やら事件やらを描いていくギャグ漫画です。
理菜は清楚系、英子はセクシー系の見た目をしていますが、二人とも爆裂ハイテンションなので有彦が常にツッコミに回るという感じです。巻末でも作者自身が「見た目に差をつけたが、やってることが同じなので差がついてない」ようなことを書いていました。
これだけハイテンションなのに、扉絵は毎回セクシー絵なのがしらじらしくて(?)非常に良いです。おまけに、オチのページ後の穴埋めで、そのイラストに変な吹き出しをつけているのがますます良いですね。
そして本編もかなりの凄さなのですが、更に恐ろしいのが巻末のおまけ漫画。別フレ新年会後に集められた数人の漫画家に、突然BLなお題絵を描けというお達しが。参加者には「となりの801ちゃん」の小島アジコや、別フレ801ちゃんの作画担当である仁も。
そんなこんなで腐った祭りが新年早々始まるわけですが、そのイラストも全て公開されています。中でも、ある人のイラストが2回とも恐ろしいクォリティで、これ一つでオチになる感じでした。
それにしても、美川べるのは昔KOFアンソロなどを描いていたこともあって、美形の男を描くのは得意ですね。しかし今回はお題が変なのでギャップで変なイラストに。ギャグ漫画家としてはおいしいかもしれません。
この宴に参加した、小島アジコと仁による寄稿も含めて、贅沢な内容になっていると思いました。ギャグ好きなら美川べるのを丸ごと楽しむのが良いのですが、この作品だけでもかなりの高得点ですよ。