天地人:第6回「いざ、初陣」

信長の軍と戦う決意を固めた謙信が挙兵し、兼続の初陣が決まったところからですね。自らを毘沙門天の神軍と意気込む上杉軍は、正に神懸かった強さで敵を打ち破っていきます。そうして、山城を落として越後の平定を目指していきます。
兼続も他の上田衆とともに参戦し、敵兵をあと一歩で討ち取れるところまで行きながら、命乞いをされて心が揺らぎます。結局、仲間の加勢があったのですが取り逃がしてしまいます。
その噂は景虎の部下にも伝わっており、ここぞとばかりに悪口を言われます。それは兼続にと言うより、主人である景勝の能力不足を揶揄するような内容。兼続は悔しいながらも言い返せません。
一方、強固な七尾城を攻めている途中で、直江景綱が病に倒れます。見舞いに駆けつけた仙桃院はそこで、お船の婚約者が決まったことを知ります。あまり嬉しそうでないお船を見て、秘めた相手がいることを悟りますが、武家の女は辛いものだと慰めます。
そんな中、兼続は景虎の部下が犬に「喜平次」と名づけていじめているところを目撃します。主人を馬鹿にされたようで憤慨する兼続は、ご法度である陣中での抜刀を行ってしまいます。
これを咎められ、独房に監禁されてしまった兼続。3日後には謙信へのお目通りが叶いますが、平伏して自分が罰を受けると言う景勝の姿を見つつも、謙信は兼続に対して故郷へ帰るよう命じます。
兼続が主人と共にいられない悲しみに沈み、打ちひしがれているところで終了です。
今回は兼続の初陣、そして戦の恐ろしさである人殺しがテーマとなっています。兼続の優しさを誰が責められようかと思うものの、戦場の切羽詰った中でのためらいは仲間を傷つけてしまいます。
こうした葛藤を抜けて、兼続が人としてどのように大きくなっていくか、見ものです。
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