天地人:第15回「御館落城」

景勝が武田の軍勢と和睦したことで、戦況は春日山が優位に立ちました。ここで総攻撃をかけるべきという家臣もいる中、兼続らは仙桃院や華姫の心配をします。それは彼女たちの身の安全もさることながら、本気で攻撃にかかれない家臣が出てくることも見据えていました。
まずは書状を出して、二人を引き渡すように説得する景勝ですが、それに応じる景虎ではありません。ここで状況を見かねたお船が、自分を御館に行かせて欲しいと願い出ます。
仙桃院は死ぬ覚悟ができているとお船に告げますが、お船の説得は更に上を行く覚悟を説くものでした。それは、偽の遺言を受け入れたことを生きて償う覚悟だったのです。
そんな折、重臣が殺されて非常に弱気になっていた景虎はに対して、仙桃院が景勝への必死の説得を試みます。それは景虎の持っている過去や心の闇、それを救ってくれた謙信のこと、最後はそんな謙信を裏切ってはならないという戒め。
この説得により、景虎は降伏する覚悟を決めました。息子の道満丸を人質として差し出すことが決まり、景勝もそれを受け入れる意思表示をしました。
しかし悲劇が起こります。道満丸を乗せた籠が何者かに襲われ、一行は全滅してしまうのです。これを知った景虎はもう誰も信用できないと総攻撃を行うものの、兵力の差などからやがて御館は制圧されます。
燃え盛る館から仙桃院を救い出すも、景虎と華姫は既に脱出していました。生き延びるためわずかな部下と南下したものの、追っ手がすぐそこまで迫り、これで終わりと腹をくくります。
そして自刃しようというタイミングで兼続らが現れ、道満丸の一件は自分たちの仕業ではないと釈明。全てを信じられなかった景虎でしたが、最後にこの言葉を信じ、景勝に越後を任せると言い残して自刃しました。享年26歳のことでした。
今回は兼続の出番が少なかったですね。お話としても重要な部分であり、重要人物の景虎が亡くなるシーンですから、大きく取り上げるのは効果的だと思います。
あと、仙桃院景虎を説得するところはしびれました。もちろん、その前のお船仙桃院を説得するシーンも良かったのですが。
ともあれ、御館の乱は鎮圧にここから2年ほどかかるようなので、そうなってからのお話の動きを楽しみにしておきましょう。
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