バリハケン:全4巻

著:鈴木信也のコミックです。ジャンプで連載されていました。
あらすじは、首都高校に通うオタク少年「御手洗団吾(みたらしだんご)」が勘違いから番長に祭り上げられてしまい、学校では番長として、プライベートではオタクとしての生活を描くコメディ作品です。
学校での団吾は、数々の荒くれ者を束ねる恐怖の番長。リーゼントに鋭利な目つきで恐れられています。不良の「火讐怜斗(かしゅうれいと)」や「紋武乱(もんぶらん)」らとの勝負に(偶然)勝って、次々と舎弟にしていきます。
一方、毎回のお話の導入部ではオタク的な側面が語られ、アニメやゲーム、フィギュアや同人誌などが大好きな彼の姿が描かれています。ネットで知り合った友人とのオフ会もしばしば、休日には秋葉原に足しげく通う生活。
そういえばこのお話は、連載を続けていくうちに少しずつ方向転換をしている感じがしますね。部活を手伝う「派遣組」がバトルで不良の頂点を目指す「覇権組」に変わったりと。しかし手伝う部活も「ラート部」や「お尻ペン道部」など良くわからんものでギャグ色を高めていました。
ギャグ漫画だから成り立っている部分でもありますが、オタクもヤンキーも求道者という部分は共通しているため、団吾が何気なく言った一言がヤンキーを感動させたりするんでしょうかね。
それにしても、鈴木信也の作品はミスフルしか知りませんでしたが、その節々でも見られるオタネタはこういうことでしたか。本作のフリートークのページでも、アニメなどが好きだと書かれていましたしね。