ココにいるよ!:全5巻

著:遠山えまのコミックです。なかよしで連載されていたようです。
あらすじは、「超」がつくほど目立たない中学生の少女「隅乃ひかげ」がある日、クラスの人気者の一人「武藤日向」に告白され、彼やクラスの皆のそばにいられるように自分を頑張って変えていくお話です。
ひかげは写真を撮ることが好きで、それを「ひまわり」というハンドルネームで書いているブログに載せています。2人の常連がいつもレスをくれて励ましたりアドバイスをくれたりする中、ひかげ自身も一歩ずつ光の当たる場所に踏み出していく感じです。
一方、日向はクラスでも明るく優しい人気者ですが、同じ人気を誇る「三上輝(みかみてる)」と親友。輝は家が金持ちで自身も美形、一見冷たそうですが実は優しいという人物です。このお話はひかげと日向がメインですが、輝も大きく関わってきます。
感想としては、本作はかなり新しい作品ながらも、ひかげの立場が少女漫画の王道というか、懐かしめな印象を受けました。
自分を中の下もしくは下と思っている少女が、いきなり学校内の有名人物に気に掛けられる、おまけに三角関係に発展する…という辺りが。あとはお約束のいじめもありますが、最終的にはきちんとクラスの和が保たれる展開は、当たり前ながらもほんわかします。
個人的に惜しむべくは、自分的ツボな女性キャラがいなかったことでしょうか。どうしても日向と輝に目がいってしまう辺り、イカンなぁと思います。ひかげは可愛いですけど、何だか少し物足りないような。
あ、でもおまけシナリオの「メガPIGさんの恋愛編」に登場するヒロイン「倉沢ひより」はちょっときました。もっと出てきて欲しかったです。惜しい…。