けいおん!:総括

おお、前期のアニメをこんなにも早く観終わるとは! 私にしては驚異的な早さですね。しかし、それも納得というほど気に入った作品でした。
物語は中心となる4人の少女が桜が丘高校に入学したところから始まります。軽音部に入りたい「田井中律」は、文芸部に入ろうとしていた幼馴染の「秋山澪」を連れて入部しようと思うも、既に先輩部員がゼロで、今年4人の部員が集まらないと廃部ということを聞かされます。
しかし、合唱部に入ろうとしていた「琴吹紬(ことぶきつむぎ)」を律が言葉巧みに勧誘し、何とか3人目の部員をゲット。廃部へのタイムリミットが迫る中、軽音楽を「簡単な音楽」と思った初心者「平沢唯」が軽音部のドアを叩きます。
ここから始まる軽音部のゆるい日常を描いていくというお話です。挿入歌も多いですし、原作が4コマということもあり、区切りのテンポが良いのも特徴ですね。
唯以外の3人はそこそこに楽器が弾けるという設定で、唯が最初に聴いた3人セッションの「翼をください」もいい感じに仕上がっていたと思います。原作だと楽器を鳴らしてるコマが2つくらいあって、唯の「あんまり上手くないですね!」という感想があるだけなので、実力はわかっていませんでしたが。
途中で加入する新入生の梓は、入部の時点で唯よりギターがずっと上手いので、それはそれで釣り合いが取れていないという悩みがあったようです。
お話が1話区切るたびに2〜3ヶ月飛んで次のイベントに移行するため、その間の唯の上達振りが目覚しいです。最初は音もまともに鳴らなかったのが、文化祭ではきちんとギターも弾けていましたし。最終回のライブ感は実に良かったです。
個人的に気に入ったキャラは、意外なんですが紬。でも途中からは唯にグイグイ引き込まれました。第1話のままでずっと走られたらダメだったと思うんですが、練習に集中しているシーンは良かったです。
それにしても、京アニは本当に無機物に拘りますな。唯のレスポールやさわ子先生のフライングVでいちいち感動してました。梓のはフェンダー社のムスタングと言うらしいんですが、やっぱりハードロックよりジャズに寄った音が出るんでしょうかね。
OP/EDの作りも含めて、音楽の演出に関しては異様なまでのクォリティの高さでした。キャラの描写とかも良いんですけど、やっぱり音の方が気になっちゃいますよね。ハルヒの「ライブアライブ」をずっとやられているような感覚でした。
もっと長いクールで観たかったという思いはありますが、原作が単行本2巻しかないのだから仕方ないですね。楽しみたい人はDVDを…ってところでしょう。
(公式:http://www.tbs.co.jp/anime/k-on/