聖魔伝:全6巻

著:氷栗優のコミックです。月間ファンタジーDXで連載されていたようです。
あらすじは、過去の記憶をなくした街で一番の踊り子「ヒルダ」を主人公に、彼女のことを助けるミステリアスな美男子「ラウレス」、またヒルダをずっと探していたという青年「ロードリーク」とのつながり…というか因縁を描いた物語です。
本作はタイトルからもわかるとおりファンタジー作品であり、魔族とか光の剣とかが出てくるような内容です。それは異形のものもあり、人型のものもあり…といった具合。また魔族に限らず、特殊な能力を持った人も幾らか登場します。
ヒルダはラウレスやロードリークとどんな過去のつながりがあったのか、また二人とのロマンスが繰り広げられていきます。詳細はネタバレになるので伏せておきますが、やっぱりと言うべきか悲恋の物語です。最後にヒルダはどうするのか、という部分まで楽しめます。
個人的に好きなキャラはラウレスですかね。あまりにもヒルダを想いすぎるあまり、その他のことは殆ど興味を示さないという徹底振りですが、その極端さがはた迷惑ながらも一途に映りました。
それにしても、もう15年も前の作品だというのに絵もほぼ完成しています。さすがといった感じですね。私は「CROWN」くらいしか読んでいませんが「学園ヘヴン」とか読んでみたい気もします。