ふたつのスピカ:総括

原作コミックが好きなこともあり、とりあえず…という軽い気持ちで録っておいたのですが、結構楽しめました。ちなみにアニメ版は、私がコミックを知った時点で放映終了していたのでスルーです。
NHKで全7回のドラマにまとめられており、お話は駆け足になってしまいましたが途中でCMが入らないという利点もありました。まあ録画だとあまり関係ありませんが。
あらすじについても。宇宙飛行士の候補生を育てる宇宙学校の第1期生として入学した、主人公の少女「鴨川アスミ」が、厳しい訓練や勉強を乗り越え、仲間たちと共に宇宙を目指そうと奮闘するお話です。
アスミの父親は宇宙ロケット「獅子号」の設計者。獅子号は10年前に打ち上げで失敗し、墜落事故を起こしたという経緯がありました。その時にアスミの母や、多くの人が亡くなっています。それもあって父親はアスミの宇宙学校行きにも反対していましたが、本人の強い希望で通うことを許されました。
同級生も個性豊かで、アスミは同じ班になった4人と固い絆で結ばれていきます。他の人を蹴落としてまでのし上がらなくてはならないこの学校にあって、お互いを認め合って頑張れる仲間たちです。
原作より展開は速かったですが、概ねお話はわかるように出来ていたのかなと。ただ、コミックではコマを消費する「空白の美学」みたいなものがありますが、その表現は難しかったのかもしれません。時間的な問題もあって。
特に終盤、NASAへの留学生を選抜する辺りのシュウの挙動などは、原作との差が顕著だったと思いました。あっけなかったようにも見えたので…。
あとドラマの方では、やっぱり気になるキャスティング。個人的にはアスミ、ふっちー、シュウの3人は良かったと思いました。シュウは中村優一ですしね。優等生だけどひょうひょうとしていました。
原作もそろそろ終わってしまうと思いますが、そちらも面白いので是非お勧めしたい作品です。
(公式:http://www.nhk.or.jp/drama8/spica/