ハチミツとクローバー:総括

見始めたのは既に本放送が終わってから…という有様だったのですが、集中的に観て、ようやく観終えました。
原作コミックを先に読んでいた*1だけに、あの世界観がどうやって表現されているか、楽しみにしていました。映画版は観ていなかったため、実写ではこれが初めてということもあって。
最初の頃は、キャストがどうもしっくりこなくて、観ていていまひとつな印象でした。特に、竹本役の生田斗真は「花ざかり〜」の中津の印象が強く残っていたのが影響しています。やけにひょうきんな竹本だなぁ、と。
他の人も微妙で、消去法で山田さんが良いかな…という程度だったのです。
しかし、観続けていくと慣れてくるのと、後半はシリアスなシーンが多くなることで、キャストが真価を発揮した感がありました。
因みに、ローマイヤ先輩は原作と最も違いのあるキャラになってました。キム兄やんが穏やかに詩人を演じるのを、なんだか不思議な気持ちで観ていました。これはこれで良いものなのですが。
お話としては、竹本の「青春の塔」が好きです。作りかけて壊し、自分を見つめ直す旅に出る。そしてまた作品と向き合う…。この卒業制作を通じて、竹本が作品に対する気持ち、はぐみに対する気持ちを固めていくのが熱いんですよね。
何にせよ、穏やかで良い作品だと思います。主題歌の『キャンバス / 平井堅』も良かったですし。
(公式:http://wwwz.fujitv.co.jp/hachikuro/index.html

*1:id:tokaget:20070901:p5