天地人:第8回「謙信の遺言」

まだ兼続が雲洞庵に篭っているのですが、越後では戦の大きな動きがあったのだ…という辺りからです。
その動きは兼続の知るところではありませんでしたが、織田軍の人間であるはずの初音がこっそりと現れ、その事実を知らされました。
鉄砲を主力兵器としてこれまで圧勝してきた織田軍、これを破るとなれば当然鉄砲の攻略が必要になるわけです。謙信は鉄砲の大きな弱点を見抜き、陣を張ってからしばし待ちます。そして雨が降った時に夜襲を仕掛け、織田軍を散々に破ります。手取川の方へ逃げる織田軍、しかし雨で増水した川は氾濫し、多くの兵が死んでしまったのです。
しかし謙信はここで信長を追って京都に出ることなく、越後へ引き返すのです。初音はそのことを不思議だと兼続に言いました。天下取りに興味がないのが不思議だと。兼続はそれが謙信の「義」だと主張するのです。
そして年が明けて、兼続はようやく主人の元に戻れることになりました。景勝に挨拶をすると、滅多に笑わない景勝の口元に笑みが浮かびます。これには、上田衆も喜びを隠せませんでした。
またこの時、弟の与七も景勝に対面します。これは、是非とも臣下に加えて欲しいという本人の熱望によります。
兼続と与七が道で話をしていると、お船の夫である直江信綱が現れ、初対面を果たします。直江の屋敷に呼ばれた兼続は、生前に景綱が「兼続と酒を酌み交わしたかった」とよく言っていたことを告げられます。
そんな折、上杉軍がまた戦に向かう準備を始めます。景勝や景虎は、今度こそ謙信が上京して天下に号令をかける日に思いを馳せるのですが、当の謙信は、信長を倒した時はまた幕府を復興させる考えなのでした。
謙信は兼続を呼び、景勝と景虎は強固な意志があるが兼続は迷ってばかりだ、と話を切り出します。しかし、迷うことで発見することもあり、正に自分の若い頃のようだと話します。自分の「義」を見つけるよう諭す謙信でした。
それを嬉しく思う兼続でしたが、直後に謙信が倒れてしまったところで今回は終了です。
私は戦国時代も含めて歴史に詳しくないのですが、謙信と信長はこんなにも戦をしていたんですね…。謙信は病死して、信長は各地で勝ちまくっていた印象が強いのですが。
次回は謙信が倒れ、次の世代がどうやって越後を背負ってゆくのかという試練が訪れます。兼続はそこにどうやって関わってゆけるのか、楽しみにしたいですね。
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