天地人:第17回「直江兼続誕生」

はい、前回の第16回はまだ観ていないのですが、今日は普通に放映分を観てしまいました。前回は武田の菊姫が嫁ぎに来たことと、信長の越中侵攻が本格化したこと、そして兼続が家老に取り立てられるも反発する者がいる…というイベントがあったようです。
そして今回は、兼続の処遇が気に入らない毛利秀広により直江信綱が殺されてしまうところからです。事態を聞き駆けつける兼続、しかし信綱は虫の息でした。その状態にあって信綱は、越後を頼むと兼続に言葉を残します。
信綱が殺されたきっかけを知った兼続は、そうして反発する者が出ては越後はまとまらないと思い、家老を退きたいと景勝に申し出るのですが却下されます。
そんな悩みの中にいる兼続に、直江家への婿入りを勧める景勝。もちろん、越後でも名門の直江家に入ることを兼続がすぐ承諾するはずもなく、また反発する者やお船の気持ちを考えて尻込みしてしまいます。しかし景勝は主君の命令として話を進めます。
こうしていよいよ、直江兼続が誕生したわけです。
兼続のこうした事情とは関係なく、織田による越中侵攻は激化しており、兼続は妻と顔を合わせる暇もなく対策を練ることになります。幾つかの拠点がある中、西にある魚津城に老将・吉江らが奮起して向かうことに。
織田軍は武田の領地に攻め入り、今の兵力ではとても防ぎきれない情勢。菊姫は景勝に武田を救って欲しいと懇願し、考え抜いた末に上杉の「義」を重視します。
兼続がメインになって兵を組み立て、先に勝頼に手紙を送ります。勝頼は自陣でそれを読み、喜びを噛み締めるのですが、名門・武田の最後のプライドで「援軍は不要」という返信をします。
結局は多勢に無勢、援軍を差し向けようとしたのも上杉のみ、おまけに側近の裏切りにもあった勝頼は自害し、ここに武田家は滅亡します。これは上杉にとって、越後への包囲網が作られてしまったことも同時に意味しています。
この時、祝賀の茶席を用意した明智光秀をイラつきから足蹴にする信長が描かれており、後の本能寺の変を思わせる伏線がありました。
結局武田家を守れなかったことを悔やむ景勝ですが、より落ち込んでいる菊姫に、自分の妻として一緒にいて欲しいと言葉をかけたことで、菊姫はその優しさに心を打たれていました。嫁いで来てから初めて、自分が妻になれたと実感したようです。
さて、越後包囲網が出来てからは万全の体制で信長が兵を繰り出してきます。その標的はやはり魚津城。激戦の予感に、現地の兵も気合を奮い立たせている…というところで終了です。
今回は景勝がいいことを言って目立っていた感じがしました。兼続も苗字が変わる大イベントがあったのですが、私はそれ以上に感じ入る部分が多かったです。
特に、菊姫に優しい言葉をかけるシーンは、景勝が不器用ながらも他人のことを気にかける優しい性格だと思わせる名場面だと思いました。
(公式:http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html