天地人:第20回「秀吉の罠(わな)」

またしても間が空いてしまいました。しかも、今回は重要なイベントである本能寺の変が終わってしまったところからのスタートになります。
信長が死に、また光秀も討たれ、秀吉が各地の武将を次々と仲間に引き入れた上でライバルを蹴落とし、既に天下は目前と言う状態まで進んだ辺りからですね。
場面は越後から始まります。初音が兼続の屋敷を訪ね、上杉は秀吉に対してどう思っているのかを聞き出します。兼続の意見は上杉の意見となることは想像に難くなく、また面識もあって何かと都合が良かったものと思われました。
程なくして、秀吉からの使いが景勝の元にやって来ます。富山まで来ていた秀吉ですが、何と自らが春日山城まで行くという条件で会見を望みます。
景勝は秀吉の用事が自分を上洛させて従えることにあると見抜いており、一度は会見を拒みますが、兼続の「会って断るべき」という強い勧めに従います。会見では一言も喋らないという条件付で。
上杉側は落水(おちりみず)で会見すべく準備。秀吉は石田三成を従えて現地に向かいます。そうして出迎えた上田衆の顔を確かめながら、一人ひとりの名前を当てていきます。これも、話術で天下統一を進めてきた秀吉ならでは、と言えるでしょう。
会見は4人のみで行われます。秀吉はしきりに景勝に話し掛けますが無反応、代わりに兼続が喋るということを繰り返していました。景勝の無愛想な顔もあり、秀吉に威圧感を与えたようです。
秀吉は話の進め方を練り直し、単刀直入に上洛を勧めてきます。兼続が拒否すべきか否かを言いよどんでいるうちに、景勝は短く上洛を意思を告げます。
会見が終わった後、兼続が景勝の意思を尋ねると、先日の越後攻めで織田軍があのタイミングで引き返して得た命を、自分の意地を通して無駄に散らすこともないという考えを伝えられます。もっと民のために出来ることがあるはずだと。
その夜、秀吉を迎える宴の途中で、兼続は三成に話し掛けます。最初は丁重にもてなそうとしますが、三成があまりにも兼続を馬鹿にしたことばかり言うので、兼続の怒りが爆発寸前、というところで終了です。
冒頭での初音とお船のやり取りがラブコメ臭くて笑えました。それと秀吉が来る当日の景勝の落ち着かない態度も。あなた方はかわいすぎます。
一方で三成は憎たらしく描かれていましたね。実際の人物像は良く知らないのですが、彼は彼で忠義の人だったのだろうと思います。最期まで主君のために戦って死んだ人ですしね。
今回の引きは結構スリリングだったので、次回はどうなるのか楽しみです。下手すると上杉の行く先まで左右しかねませんからね。
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