天地人:第24回「戸惑いの上洛」

景勝や兼続を中心とした、4千の上杉軍が上洛したところからです。京都に辿り着く前に、一行は前田利家の出迎えを受けます。そこで利家は話下手な景勝の様子を見て、都では苦労すると思うが辛抱するように助言します。
都で上杉軍にあてがわれた宿舎に入ると、お涼というお付きの女性が挨拶します。彼女は千利休の娘であり、都に不慣れな景勝たちをサポートさせるため石田三成が気を回したんですね。
お涼は上杉軍からの献上品を確認し、その中から太刀を取り上げて、関白が喜ばないと断言。喜んでもらう秘策として、金の太刀袋を用意するよう兼続に進言します。
この狙いは当たり、秀吉は太刀袋を手にして喜びます。しかし太刀には目もくれない様子を見て、景勝は憤りを感じます。その夜も兼続に、太刀より金を取る秀吉にがっかりしたことを漏らす景勝。
翌日から、北政所や諸大名への挨拶周りが来る日も来る日も続きます。それに何とか耐える景勝。ある夜は、秀吉の重臣である福島正則が酒宴に誘い、自分勝手に振舞います。我慢する景勝と兼続の様子を見てお涼が取り成すと福島が腹を立てますが、お涼は酔った福島を投げ飛ばします。
そして挨拶周りがようやく終わったものの、今度は数々の酒宴や茶席への誘いがあることをお涼から告げられます。景勝は常々感じていたストレスが爆発し、とうとう倒れてしまったところで終了です。
実直に生きてきた景勝が都で苦労する様子が、こちらにも良く伝わってくる内容でした。利家や北政所は景勝の性質をすぐさま見抜いてアドバイスしましたが、果たして心配したとおりの結果になったかと。兼続も側でその身を案じつつも、権力の前に動けずといったジレンマがありました。
また、お涼は兼続の人柄や立ち居振る舞いに惚れてしまったと告白しますが、これが次回以降に何らかの伏線として生きてくるかは不明です。しかしまあ、兼続は初音にも告白されていますし、もてますねぇ。
一方で徳川家康と北条の会談のシーンも面白かったです。貫禄がありすぎる北条が誰かと思えば伊吹吾郎でした。家康も松方弘樹なので十分ですが。あと利家が宇津井健だったり、今回はオヤジ好きには堪らない回だったかと。
次回は倒れた景勝がどうなるか、また上杉家の行く末まで気になってきますね。兼続の活躍に期待しましょう。
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