天地人:第35回「家康の陰謀」

秀吉の病も更に悪化し、いよいよという場面になりました。景勝と兼続も上洛しますが、秀吉は三成に最後の言葉を託して亡くなってしまいます。
秀頼の後見人には利家がつきますが、実質は三成が大きな働きを担うことになります。そんな中、秀頼の母である淀は、秀吉が生前に行ったように、諸大名から秀頼への忠誠を誓うよう訴えかけます。家康はこの席で、名指しはしないものの三成らを批判し、内部での分裂を図ります。
混乱が起こる中、兼続はその無礼を指摘して発言を取り消すよう求めますが、家康はのらりくらりとかわします。
そんなことがあった数日の間に、兼続の元に初音が慌てた様子でやってきます。それは、三成が家康を征伐しようとしているという情報を伝えるためでした。もはや誰の意見も聞こえないほどに冷静さを失った三成のところに、兼続は急ぎ駆けつけます。
三成の屋敷で、兼続はこれが家康の罠だと言い、向こうの挑発に乗ってはならないといさめます。ようやく正しい判断能力を取り戻した三成は、家康を罰するための使者を送りますが、その内容に不服の態度を示した家康は、使者を一蹴します。
使者たちが帰った後、家康の下には政宗が現れます。伊達に対するこれまでの仕打ちを晴らすため、家康に協力的な姿勢を見せる政宗
彼らを抑えるための策を相談しに兼続は利家の屋敷を訪ねるのですが、利家は病に臥せっていました。ところが、ここに丁度家康が屋敷を訪ねてきます。利家は一計を案じ、家康から秀頼への忠誠を誓うという言葉を言わせ、周囲の人間を証人とします。
その利家も亡くなってしまい、秀吉を支えてきた重臣がもういなくなってしまいました。家康を抑えられる人がいない今、兼続が不安を覚えたところで終了です。
今回はとにかく、家康の演技の巧さに圧倒されましたね。あのいやらしさとか、二面性は実に「家康だ!」とイメージどおり。前から思っていましたが、非常にいいキャラしていると思います。
あとは、秀吉がボケてしまって、三成に対して召抱えた時の言葉を言っていたシーンが印象的でした。ああ、もう長くないんだな…ということが、よく伝わってきました。
東西を分ける戦いが始まるまで、もう時間がありません。緊張感を高めつつ、楽しみにしていきましょう。
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