天地人:第39回「三成の遺言」

最上攻めからの撤退を順次行い、そのしんがりを務めた兼続。何とか最後の兵まで連れて逃げ延びることに成功しました。致命傷もなく会津に辿り着いた兼続を、景勝が出迎えます。
一方、山中で捕らえられた三成は家康により詮議にかけられます。三成は自分の正義を信じていることを発言、また他の諸将も豊臣のために戦ったことを強調しました。
それから時間が経ち、兼続がお船からの手紙を子供たちと共に読んでいるところへ、初音が訪ねてきます。最も気になっていた三成の処遇を尋ねると、斬首刑になったことを告げられます。最期を見届けた初音は、三成の無念を涙ながらに伝えるのでした。
政治の中心人物となった家康は、戦後処理を着々とこなしていました。西軍の諸将は毛利をはじめことごとく減封、更に豊臣まで減封してしまいます。これには福島、小早川が異を唱えるのですが、家康は気にした風もありません。
翌年になると、上杉に上洛の命が下ります。上洛して上杉の正義を示そうとする景勝に対し、兼続は自分と実頼が先に上洛して、京の状況を確かめてくることにしました。
京の上杉屋敷に着くと、菊姫を守ったお船を労う兼続。お船は戦の前に三成と会ったらしく、直江状の内容にいたく感心していたことを伝えます。人を動かす力があると。
その夜、屋敷に福島が訪れます。福島は豊臣の古くからの家臣なので、元々秀頼のため戦ったわけですが、家康の仕打ちを見て自分の判断を後悔し始めていたのです。処刑される前の三成とも話をして、豊臣の今後を頼むという言葉が反芻していました。
小早川も兼続と話したがっていると福島から聞き、兼続は屋敷を訪れます。小早川は牢に閉じ込められた三成に、ここを逃がすよう請われますが拒否。その代わりに、生きて自分たちの正義を後世に伝えて欲しいと兼続への言伝があったことを伝えます。
三成の言葉を様々な人から聞き、無念を強く感じ取った兼続。家康との対面も迫っている…というところで終了です。
今回は三成をしのぶ回、という感じになっていましたね。題名どおりだったのではないかと思います。また、東軍の中でもこうして豊臣への忠誠は分かれていくのを感じました。
戦の前から上杉を嫌っていた家康が辛い判決を下すのは目に見えていますが、兼続たちがその苦境をどうやって繋いでいくのか、楽しみにしていきたいと思います。
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