チーズケーキの旅

著:山本ゆりこの旅行記…でいいんでしょうかね。大まかには。
内容は、著者が世界各地を旅して出会った様々なチーズケーキを、文化と共に紹介していくものです。国ごとにフレッシュチーズの歴史の深さや原材料、製法などの違いから生じる味の微妙な違いが描かれています。
そして何より、写真で紹介されている各所のチーズケーキのおいしそうなこと。私はベイクドもレアもスフレも好きなのですが、見た目においしそうなのはベイクド系の、表面が茶色に色づいてアプリコットジャムで光沢を出しているものでしょうかね。本体の黄色との対比が美しいです。
食べ物が全体的においしいフランス、お菓子がおいしいオーストリア、チーズがおいしいスイスなど、様々な国のカラーがありつつも、そういえば私はティラミスが好きだと思い出したのは、イタリアのページを開いた時でした。イタリアのフレッシュチーズはリコッタとマスカルポーネが代表ということで、確かに両方ともおいしいんですよね。
ちなみに、巻末には紹介されたチーズケーキの作り方も載っています。私は試そうとは思いませんでしたが、お菓子作りに自信がある方は試してみるのも良いのではないかと。
また近所の「ダンテ」でチーズケーキを買ってこようと、思いを馳せるくらいにはチーズケーキの虜にしてくれる内容でした。